高齢者比率、27.7%に上昇
9月17日、敬老の日(18日)にちなんで、総務省統計局が高齢者の動向についてまとめました。2017年9月15日時点で、高齢者(65歳以上)人口は3514万人、総人口に占める比率は27.7%(前年比0.5%増)に達しています。90歳以上人口も初めて200万人を突破しました。
総務省統計局. 「統計からみた我が国の高齢者(65歳以上)-「敬老の日」にちなんでー」. 2017年9月17日
また、高齢者の就業者数も770万人となり過去最高を記録しました。全就業者に占める高齢者の割合も11.9%に達し、主要国の中でもトップです。ただし、生産年齢人口の減少を高齢者の労働力で置き換えられるかというと、それについては疑問です。
実際、高齢者の就業者のうち正規労働が占める割合はほぼ1/4と非常に低く、圧倒的多数が非正規で占められています。その理由も「自分の都合のよい時間に働きたいから」というもので、多くの高齢者にとって、労働はあくまでも自分のペースで行うものです。
したがって、補助的な労働力として考えることはできますが、それ以上のものではありません。高齢者の力の活用を考える際には、こうした高齢者の側のニーズや事情も勘案する必要があるでしょう。
いずれにせよ、日々、縮小していく日本の国力をいかにして維持、強化していくのか、待った無しの状況が続いています。「敬老の日」も、敬ってくれる次世代が育っていなければ全く意味がありません。
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